🌞もしかして、読み取れていない?

数学の文章読解に難あり!?

中学1年生の数学で方程式を使った文章問題の演習をしていると、問題文が読み取れていない生徒が多数いました。

定期考査にも頻出の『旅人算(追いかける)』です。

[問題]

弟は8時に家を出て駅へ向かった。弟の忘れ物に気づいた兄が、8時12分に家を出発して自転車で弟を追いかけた。弟の歩く速さを分速60m、兄の自転車の速さを分速180mとすると、兄が弟に追いつくのは8時何分ですか。追いつく時刻を、8時x分として、方程式を立てて求めなさい。


という問題です。


弟が8時に家を出発し、8時x分に兄に追いつかれるまでに、歩いた時間は、x分間。

そのときに進んだ道のりは、60x(m)。

兄が8時12分に家を出発し、8時x分に弟に追いつくまでに、自転車に乗った時間は、(x-12)分間。

そのときに進んだ道のりは、180(x-12)(m)。

二人の進んだ道のりは等しいので、

60x=180(x-12) よって、x=18

〔答〕8時18分


と解いてほしいところですが、

多くの生徒は、

60(x+12)=180x  x=6

〔答〕8時18分


としています。


そうです。未知数xの設定が、『兄が家を出発してからx分後に弟に追いつくとする。』になっているのです。


追いつく時刻を、8時x分とする。

という設定と

兄が家を出発してからx分後に弟に追いつくとする。

という設定の違いが全く理解・把握できていないことが分かりました。


ここから注意して説明しないといけないことに気付かされた1日でした。


また、小・中学生の中で、「違いを求める」ことが苦手な生徒が最近増えています。


「違いは?」「違いを求めなさい」と言われると、「差を求める」「引き算する」とすぐに気付いてほしいところですが、「割り算をする」生徒や、「引き算の発想が出て来ない」生徒が最近見られるようになってきました。


こういったことも、授業の組み立てや、発問・誘導の際に、気を付けなければならないと、再認させられました。


有備館ゼミナール

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